有限会社 杉産業

当社は新見市井倉を本拠とし、スギ・ヒノキの素材生産を主とした林業を営んでいます。
現在、木材は国際競争商品であり、国産材は競争力強化の為主として生産コストの低減が求められています。

近年の日本の林業は先進機械の導入により進歩・効率化が顕著であり、当社でもハーベスターをはじめとした先進機械の導入に力を入れています。海外の先進機械では、機械的なハード分野だけでなく、生産管理を主としたソフト分野の進歩が著しく、当社ではそれを取り入れ林業のIT化について最近特に力を入れています。

山林は個人が所有している民有林と、国や県等が所有している公有林に分類され、新見市においては民有林約８５％、公有林約１５％の割合となっています。
現在、民有林は林業への意識の低下や後継者不足により、所有者の離散・境界不明瞭化が進み、林業のみならずこの地域の大きな問題となっています。
また、公有林に比べ所有者（１施業地）あたりの面積規模が小さく、施業に際して多くの所有者の同意を必要とする民有林は作業効率が上がりにくく、民有林の施業が進んでいないことも問題となっています。
当社はその約８５％を占める民有林を次代に繋ぎ、林業をこの地域の基盤産業とするべく、効率的な民有林施業を目指し、小規模施業地の集約化（大型化）に力を入れています。
間伐等の施業を機に山林所有者の境界を一つ一つ確認するといった地道な作業も伴いますが、山林を次代に繋ぐ為継続的に活動を行っています。

また、当社は１３人中５人がIターン者であり、この地域と林業に新たな風を吹き込む為、各地説明会等に参加し積極的に採用を行っています。そして林業という仕事は生活とも緊密に関わりあう為、空き家の紹介等生活も含めた相談も受けています。